研削加工とは、除去加工の一種であり、砥石を回転させて表面を削る加工法のことです。砥石を高速回転させるため、通常の研磨加工よりも大きく表面を削ることが可能です。一方、通常の切削加工よりも削る量が小さく、その分加工に時間がかかります。切削加工を行うことができないほど硬度が高い製品を加工する際などに用いられます。また、切削加工を行ったあとの仕上げで活用されることもあります。研削加工のメリット研削加工の主なメリットは2つあります。寸法精度が高い:除去量が少ないため、高精度の加工を行うことができる硬度の高い製品の加工ができる:研削加工で用いる砥石は、砥粒の刃が欠けても次の砥粒の刃が現れる構造になっている。これにより、硬度が高い製品の加工が可能になる研削加工のデメリット一方、研削加工のデメリットは以下の2点です。加工時間が長い:切削加工に比べると、研削加工は削り取る量が小さく、その分だけ加工時間が長い加工時に熱が生じる:研削加工では、加工部分に1,000℃を超える熱が生じる。この熱の影響により、製品の形状が変化(ヤケやワレなど)が生じる可能性がある研削加工の種類研削加工にはさまざまな種類があります。代表的な種類は以下の通りです。平面研削円筒研削センタレス研削内面研削平面研削平面研削とは、製品の平面を削る手法のことです。「平削(ひらけん)」と呼ばれることもあります。テーブルのうえに製品を固定し、回転させた砥石をあてて研削を行います。製品の厚みや平行度を調整する際に用いられます。円筒研削円筒研削とは、製品・砥石の両方を回転させて研削を行う手法のことです。円筒状の製品を研削する際に用いられます。センタレス研削センタレス研削とは、2つの砥石で製品を挟むようにして研削を行う手法のことです。円筒研削と同様、円筒状の製品を研削する際に用いられます。円筒研削と違う点は、製品を固定する必要がない点です。比較的作業スピードが速い手法となります。内面研削内面研削とは、製品の内側を研削する加工のことです。製品を回転させ、その逆方向に回転させた砥石を製品内部にあてて研削を行います。大きな製品を扱う場合は、砥石のみ回転させて加工を行います。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris