ポリプロピレン(PP)とは、プラスチックの一種に該当する合成樹脂です。炭素(C)と水素(H)の化学的結合によって形成された重合体です。名称にある「ポリ」は「複数の」という意味であり、「プロピレン」とは、石油が熱分解される際に生成されるアルケン(1つの二重結合をもつ物質)のことです。つまり、ポリプロピレンとは、たくさんのプロピレンが連なった物質を指す言葉に該当します。ポリプロピレンは熱可塑性樹脂なので、形状を変化させやすいという特徴を持ちます。軽量で耐水性・耐摩耗性・強度が高く、食品の容器や家電パーツ、自動車パーツなどさまざまな分野で利用されています。ポリエチレンとの違いポリエチレン(PE)は、ポリプロピレンと同じく、プラスチックの一種に該当する合成樹脂です。プラスチックの素材としては、ポリエチレンが最も多く利用されており、それに次いでポリプロピレンが利用されています。いずれの素材も防水性・耐薬品性に優れており、形状を変化させやすい点で共通しています。大きな違いは、耐熱性・強度・耐紫外線における違いです。耐熱性・強度においてはポリプロピレンが比較的優れており、耐紫外線においてはポリエチレンが比較的優れています。ポリプロピレンの特徴ポリプロピレンの特徴は、大きく4つあります。成形しやすい軽量である強度が高い紫外線に弱い成形しやすいポリプロピレンは、熱可塑性樹脂に該当する素材であり、加熱すると形状を変化させやすい素材です。成功方法にはさまざまな種類がありますが、代表的な手法は以下のとおりです。射出成形:加熱した樹脂を金型に注いで冷却・硬化させて成形する手法押出成形:加熱した樹脂をトコロテンのように押し出して成形する手法ブロー成形:金型のなかで加熱した樹脂に空気を吹き込んでボトル状の形状に成形する手法軽量であるポリプロピレンは水より軽い素材であり、その比重は約0.9%です。軽くて丈夫な素材を使った製品を作りたい場合に利用されることが多いです。強度が高いポリプロピレンは結晶化度が高く、その分強度が高い製品です。耐摩耗性・耐衝撃性に優れているため、ブルーシートなど強度が重要な製品で用いられます。なお、ポリエチレンという似た素材がありますが、これと比較してもポリプロピレンのほうが強度が高い素材になります。紫外線に弱いポリプロピレンは紫外線に弱い点も特徴となります。屋外で太陽にさらされるなどすると、変形・変色などが生じやすいため注意が必要です。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris