ポリカーボネートとは、プラスチック素材の一種であり、透明度・耐衝撃性に優れた合成樹脂のことです。紫外線に強く、耐久性が非常に高いといった特徴があります。-40℃~125℃の温度に耐えることができ、温度変化にも強いため、屋外で使用される製品・パーツの素材として用いられることも多いです。航空機のコックピットや自動車のレンズ、建築材料などにも活用されます。ポリカーボネートの特徴ポリカーボネートのメリットは以下の通りです。耐衝撃性が強い:プラスチック素材のなかでトップクラスの耐衝撃性を持つ。非常に割れにくく、一般的なガラスの250倍、アクリル素材の30倍ほど衝撃に強いと言われている透明度が高い:素材としての透明度が高いため、レンズやガラスとして用いることもできる耐熱性が高い:-40℃~125℃の温度に耐えることができ、温度変化にも強い燃えにくい:自己消化性を備えており、火がついても燃え広がらない素材である一方、ポリカーボネートにはデメリットもあります。加工性が比較的低い:似た用途を持つアクリル板に比べると、接着や熱曲げ加工といった細かな加工がしづらい。そのためポリカーボネートは板状のまま活用されるケースが多い耐薬品性が低い:アルカリ材、溶剤に接触すると劣化する。接着剤を用いることができない点も特徴のひとつ過度な力が加わると白化する:強度を超えた力で引っ張られるなどすると、白化して透明度が落ちる表面硬度が低い:割れにくい強度を持つが、表面の硬度は低い。硬いブラシでこすると表面に傷が生じるアクリル板との違いポリカーボネートはアクリル板と似た用途を持ちます。どちらも頑丈なプラスチック素材に該当し、屋外で用いられる製品・パーツの素材として用いられます。その大きな違いは、衝撃に対する強さです。ポリカーボネートはアクリル板の30倍衝撃に強いと言われています。アクリル板は硬度が高いため衝撃を加えると脆く、割れてしまう可能性が高いです。燃えやすさについても違いがあります。前述のとおりポリカーボネートは自己消化性を持っていますが、アクリル板はその性質がなく、火が付くと燃え広がる可能性があります。アクリル板が優れている点は加工性です。カットや穴あけ、曲げ加工といった細かな加工を施しやすいという利点があります。一方、ポリカーボネートは細かな加工に向いていないため、板状のまま使用されるケースも比較的多いです。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris