指向性エネルギー堆積法(DED:Direct Energy Deposition)は、金属粉末などの材料をレーザーや電子ビームなどで加熱し、積層することで立体モデルをつくる手法です。制作にかかる時間が短く、さまざまな材料を利用できるという特徴があります。この手法は、3Dプリンターで金属部品を直接製造する技術(DMP)の一種で、「LMD(Laser Metal Deposition)」と呼ばれることもあります。指向性エネルギー堆積法の種類思考性エネルギー堆積法には3つの種類があります。LENS(Laser Engineering Net Shape)MPA(Metal Powder Application)WAAM(Wire and Arc Additive Manufacturing)LENS(Laser Engineering Net Shape)LENS(Laser Engineering Net Shape)は、レーザーを用いた指向性エネルギー堆積法です。SLSやSLMなど他のレーザーを用いた手法よりも精度が高い手法になります。また、SLSなどの場合、材料となる粉末を敷き詰めてレーザーを照射しますが、LENSの場合、ノズルから材料を噴射しつつレーザーを照射し、立体モデルをつくりだします。これにより、SLMなどよりも材料コストが低く、制作にかかる時間を削減することができます。MPA(Metal Powder Application)MPAは、ノズルから金属粉末などの材料を高速で噴射し、金属粒子を結合させることで硬化させる手法です。レーザーを使わない手法であり、「超音速堆積法」と呼ばれることもあります。制作にかかる時間が短いという特徴があります。ただ、比較的新しい技術に該当するため、まだ一般的に普及していません。WAAM(Wire and Arc Additive Manufacturing)WAAMは、金属材料をアーク放電によって成形する手法です。材料は金属粉末やワイヤー状の金属などから選べます。ワイヤーを選択できるため、材料費が安価な点が大きな特徴です。加えて、ワイヤー材料はデザインの自由度が高いというメリットもあります。一方、他の金属を使った3Dプリンターよりも精度が低いというデメリットがあります。大型の構造物など、立体モデルの表面のなめらかさが少なくても構わないケースで用いられることが多い手法です。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris