金属における時効とは、時間経過によって金属の性質が変化する現象のことです。金属の結晶が不安定な状態から安定な状態に変化する際に生じます。具体的には、固溶化熱処理が不十分な場合や、結晶にひずみが出る加工を行った場合が挙げられます。時効によって金属の強度が高まる現象(時効硬化)も生じます。そのため、金属に時効を生じさせる処理(時効処理)が行われることもあります。時効には大きく分けて2種類があります。自然時効:常温状態で発生する時効人工時効:高温状態で発生する時効。低温焼鈍(応力除去を目的とした熱処理)を行うことで発生する。析出効果処理との違い析出とは、ある物質に溶けていた物質が新たな化合物として現れる現象のことです。温度の変化などによって生じます。たとえば、飽和食塩水を冷却すると食塩が析出する現象が挙げられます。析出硬化処理とは、こうした析出による硬化を促す熱処理のことです。低温焼鈍は析出効果処理と同じ効果を持つため、時効処理と析出効果処理を同じ意味として扱うこともあります。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris