ポリアセタール(POM)とは、プラスチック素材の一種であり、耐摩耗性・自己潤滑性に優れた合成樹脂です。1952年頃に米企業デュポン社によって開発され、1960年から製造されるようになりました。デュポン社の製品名「Delrin🄬」という名称で知られています。耐摩耗性・自己潤滑性に優れており、安価に製造できることから、自動車部品や楽器などさまざまな分野で活用されています。ポリアセタールの特徴ポリアセタールの最も大きな特徴は、強度・耐摩耗性が高い点です。自己潤滑性も高いため、他の素材よりも摩耗に強く、また高温でも使用できます。電気絶縁性が高いという特徴も持つため、電子機器のケーブルなどで使用されることもあります。一方、ポリアセタールは可燃性が高いので注意が必要です。分子構造に酸素が含まれており、燃えやすいという特徴を有しています。また、他のプラスチック素材のなかには透明性が高いものもありますが、ポリアセタールは結晶性が高いため、透明性が低い点も特徴です。ポリアセタールの種類ポリアセタールには、「ホモポリマー」と「コポリマー」の2種類があります。ホモポリマー:ホルムアルデヒドという有機化合物のみから構成されるポリマー(重合物)。デュポン社が開発した「DelrinnⓇ」などはホモポリマーに該当するコポリマー:ホルムアルデヒドにエチレンオキシドという有機化合物が加わったポリマー。1961年に米企業Celanese社が開発したポリアセタール「ジュラコン」などはコポリマーに該当するホモポリマー・コポリマーいずれもポリアセタールの機能を有しています。ただ、ホモポリマーのほうが強度・耐熱性において優れています。一方、コポリマーのほうが加工時の寸法精度が高いという特徴があります。ポリアセタールの加工についてポリアセタールは、工業用製品の製造で用いられることが多い樹脂です。ねじや歯車、クリップといった製品の素材として活用されています。熱収縮率が高く、金型への密着性が低いため、加工がやや難しいという特徴を持っています。こうした特徴があることから、デザイン性が高い製品の素材というより、機能性が重視される部品の素材として用いられるケースが多いわけです。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris