ラップ仕上げ(ラッピング加工)とは、ラップ盤と呼ばれる専用の台を使い、研磨剤・対象物をこすりあわせる研磨方法です。製品などを研磨して仕上げを行う手法の一種に該当します。製品の表面が鏡のように仕上がることから、「鏡面仕上げ」と呼ばれることもあります。半導体の基板の仕上げ作業などで用いられます。複雑な形状のラップ加工を行う場合は、ラップ盤を使わず手動で作業することもあります。ラップ仕上げの種類ラップ仕上げは、研磨剤(ラップ剤)の量によって種類が異なります。【ラップ剤の量による種類の違い】温式ラッピング:多めの研磨剤(ラップ剤)を投入するラップ加工。研磨する量が多くなるため、加工後の表面に光沢が生じない。最終仕上げではなく、中間仕上げや粗仕上げで用いられることが多い乾式ラッピング:少なめの研磨剤(ラップ剤)を投入するラップ加工。研磨する量が少なく、加工後の表面に鏡のような光沢が得られる。最終仕上げを行う際などに用いられることが多いラップ仕上げを行う際はラップ盤が用いられますが、ラップ盤にも2つの種類があります。【ラップ盤の種類】両面ラップ盤:対象物の上面・下面を同時に加工できるラップ盤片面ラップ盤:対象物の下面を加工するラップ盤。「オスカー研磨機」と呼ばれることもあるラップ仕上げの特徴ラップ仕上げのメリットは、研磨する量・強さが安定する点です。手作業の研磨作業で用いられる砥石などと違い、ラップ仕上げで使われる研磨剤は砥粒のサイズが一定なため、対象の表面に加えられる切れ込みも一定になるわけです。一方、ラップ加工は比較的丁寧に研磨を行うため、加工時間が長い点がデメリットに該当します。加工時間が長いとコストもかかるため、大ロットの製品の加工に向いていません。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris