ラップ仕上げ(ラッピング加工)とは、ラップ盤と呼ばれる専用の台を使い、研磨剤・対象物をこすりあわせる研磨方法です。製品などを研磨して仕上げを行う手法の一種に該当します。製品の表面が鏡のように仕上がることから、「鏡面仕上げ」と呼ばれることもあります。半導体の基板の仕上げ作業などで用いられます。複雑な形状のラップ加工を行う場合は、ラップ盤を使わず手動で作業することもあります。
ラップ仕上げは、研磨剤(ラップ剤)の量によって種類が異なります。
【ラップ剤の量による種類の違い】
温式ラッピング:多めの研磨剤(ラップ剤)を投入するラップ加工。研磨する量が多くなるため、加工後の表面に光沢が生じない。最終仕上げではなく、中間仕上げや粗仕上げで用いられることが多い
乾式ラッピング:少なめの研磨剤(ラップ剤)を投入するラップ加工。研磨する量が少なく、加工後の表面に鏡のような光沢が得られる。最終仕上げを行う際などに用いられることが多い
ラップ仕上げを行う際はラップ盤が用いられますが、ラップ盤にも2つの種類があります。
【ラップ盤の種類】
両面ラップ盤:対象物の上面・下面を同時に加工できるラップ盤
片面ラップ盤:対象物の下面を加工するラップ盤。「オスカー研磨機」と呼ばれることもある
ラップ仕上げのメリットは、研磨する量・強さが安定する点です。手作業の研磨作業で用いられる砥石などと違い、ラップ仕上げで使われる研磨剤は砥粒のサイズが一定なため、対象の表面に加えられる切れ込みも一定になるわけです。
一方、ラップ加工は比較的丁寧に研磨を行うため、加工時間が長い点がデメリットに該当します。加工時間が長いとコストもかかるため、大ロットの製品の加工に向いていません。

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