浸炭とは、金属の表面の炭素を固溶させ、表面の硬化を促す処理です。専用のガス(浸炭雰囲気ガス)を用いて金属表面の炭素を拡散させつつ、焼き入れを行います。金属内部の組織はやわらかく保ったまま、金属表面の硬化を図ることができます。表面と内側の組織のあいだに圧縮応力を生じさせることができるため、鋼材全体の強度を高めることが可能です。クラッチなどの車のパーツを製造する際に用いられる加工法となります。浸炭処理の原理浸炭処理は、鋼材の表面のみ硬化する処理方法です。これにより、鋼材の内部の靭性を保つことができ、衝撃に対する強度を高められます。通常の加熱方法の場合、酸化反応の原理によって鋼材が脱炭されます。しかし浸炭処理の場合は酸化ではなく還元反応が生じます。これにより、硬度の元になる炭素の濃度を向上させることが可能となります。浸炭の具体的なプロセス具体的なプロセスとしては、まず対象となる金属製品を炭化物を含むガス(通常はエタンやメタンなどの一酸化炭素や二酸化炭素)の中に置きます。その後、850~1050℃程度の高温に加熱します。これにより金属の表面に炭素が浸透し、金属の組織を変化させて硬化します。加熱時間や温度、ガスの組成によって浸炭の深さや硬度を調節することが可能です。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris