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粉末床溶融結合法

2024/2/1

粉末床溶融結合法

粉末床溶融結合法とは、粉末状の材料をレーザーや電子ビームで溶融・硬化させ、1層ずつ積み上げる、3Dプリンティングの手法のことです。「粉末焼結積層造形(SLS)」と呼ばれることもあります。

粉末溶解結合法の種類

粉末溶解結合法には、レーザービームを使う方式(SLM)と電子ビームを使う方式(EBM)に分けられます。

レーザービーム方式(SLM)

レーザービーム方式は、敷き詰められた金属粉末などの材料にレーザービームを照射する手法です。材料を溶解・凝固させ、1層ずつ積層して立体モデルをつくります。金属を使った3Dプリンティングで良く用いられています。

電子ビーム方式(EBM)

電子ビーム方式は、敷き詰められた金属粉末などの材料に高出力電子ビームを照射する手法です。SLMと同じく、金属粉末を溶解・凝固させ、立体モデルをつくります。

粉末溶解結合法に使える素材

粉末溶解結合法では、金属粉末、セラミック粉末、樹脂粉末などの様々な材料を使用することができます。金属粉末としては、ステンレス鋼、アルミニウム、チタン、コバルトクロム合金などが一般的に使用されています。

また、セラミック粉末では、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素などが、樹脂粉末ではナイロン、ポリエチレン、ポリカーボネートなどが活用されています。

これらの材料特性に応じて、用途に合わせた部品の製造が可能となります。

材料種類

代表的な材料

特徴

金属粉末

ステンレス鋼、アルミニウム、チタン、コバルトクロム合金

- 高強度、高硬度
- 耐食性、耐熱性に優れる
- 金属部品の製造に適している

セラミック粉末

アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素

- 高硬度、高耐熱性
- 絶縁性に優れる
- 構造部材や電子部品の製造に適している

樹脂粉末

ナイロン、ポリエチレン、ポリカーボネート

- 比較的軽量
- 成形性に優れる
- 機能性樹脂部品の製造に適している

金属粉末は高強度・高硬度で耐食性・耐熱性に優れているため、金属部品の製造に適しています。セラミック粉末は高硬度・高耐熱性に加え絶縁性に優れているため、構造部材や電子部品の製造に適しています。

いっぽうで樹脂粉末は比較的軽量で成形性に優れているため、機能性樹脂部品の製造に適しています。

粉末溶解結合法の産業活用

粉末溶解結合法は、金属、セラミック、樹脂などの粉末材料を高温で融解・結合させることで、複雑な形状の製品を効率的に製造することができます。自動車部品やスポーツ用品、医療機器など、幅広い分野で活用されています。

粉末溶解結合法は、幅広い分野の産業で活用されています。主な用途分野を表にまとめると以下のようになります。

産業分野

用途例

自動車業界

エンジン部品、トランスミッション部品、ブレーキ部品など

スポーツ用品

ゴルフクラブヘッド、自転車フレームなど

医療機器

人工関節、デンタルインプラント、整形外科用インプラントなど

航空宇宙

エンジン部品、構造部材など

エレクトロニクス

ヒートシンク、電子基板など

工具・金型

切削工具、金型、ダイスなど

エネルギー

ガスタービン部品、原子炉部品など

粉末溶解結合法は、複雑な形状の製品を効率的に製造できるため、様々な産業分野で活用されています。特に、高温・高圧環境下で使用される部品や、軽量化が求められる部品の製造に適しています。今後も、新たな用途開発が期待されている製造技術です。

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