熱間圧延鋼板は、高温下で圧延加工を施した鋼板のことです。具体的には、900℃～1200℃ほどの温度のなかで圧延を行います。これにより、常温で圧延するよりも加工が容易になり、生産性が高まるというメリットが得られます。高温によって金属組織が変化するので、加工後に強度が向上するなどのメリットもあります。熱間圧延鋼板は、機械部品や建材など、幅広い分野で活用されています。そもそも圧延加工とは圧延加工とは、塑性変形を利用した加工法の一種であり、金属を薄く延ばす手法にあたります。2本のロールで金属を圧縮すること金属を薄く伸ばすことができます。加工を通じて金属が鍛えられ、強度が向上する点は圧延加工の大きな特徴です。金属の材質や厚さ、幅などに合わせて最適なロールを選択することが重要になります。冷間圧延鋼板との違い冷間圧延鋼板とは、常温下で金属の圧延を行う加工法のことです。熱間圧延と比べて加工のしやすさでは劣るものの、加工精度は高い手法にあたります。また、熱間圧延では、高温になった鋼板と空気中の酸素が反応し、酸化膜が形成されますが、冷間圧延では酸化膜が形成されません。そのため冷間圧延銅板は表面に光沢がある滑らかな質感になります。項目熱間圧延冷間圧延加工温度900~1200℃常温加工性◯△寸法精度△◯表面状態酸化被膜滑らか・光沢あり加工後熱処理不要焼鈍が必要熱間圧延鋼板の特徴熱間圧延鋼板のメリットは以下の通りです。高温で圧延するため、金属がやわらかくなり、加工しやすくなる加工後の熱処理が必要ない生産性が高い一方、デメリットは2つあります。酸化膜が形成されるため、表面の審美性がやや劣る冷間圧延鋼板と比べて寸法精度が低い試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..３Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ３４６にお問い合わせください。弊社３４６は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。３４６の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris