蒸着とは、金属などの成膜材料を加熱し、溶融・蒸発・昇華させることで、材料の表面に蒸発した粒子を固着させる技術のことです。これにより、材料の表面に薄い膜を形成することができます。蒸着の原理蒸着について理解する際は、水を加熱して蒸発させる状況をイメージすると良いでしょう。このとき、加熱する水のうえに板などを置いておくと、水蒸気によって板の表面に水の膜が形成されます。この水の膜が形成される原理と蒸着の原理は同じものです。蒸着の場合は、水を加熱するのではなく、金属・金属酸化物などを加熱します。これにより、基板などの対象に薄い膜を形成するわけです。水を蒸発させる場合は100°Cの温度で加熱しますが、金属を気化するためには数1,000°C程度の温度が必要になります。なお、蒸着においては気圧も重要になります。金属は真空中だと蒸気圧の温度が下がるため、1,000℃程度の温度で気化させられるようになります。蒸着の主な種類蒸着にはさまざまな方法がありますが、主な種類は3つです。抵抗加熱:W、Mo、Bなどの素材(抵抗体)に電流を加えて発熱させ、この熱によって成膜材料を加熱・蒸発させる手法。高周波誘導加熱:カーボンなどの素材に高周波誘導加熱を加え、成膜を行う手法。電子ビーム加熱:耐火物などの素材に電子ビームを照射し、成膜を行う手法。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris