浸硫処理(しんりゅうしょり)とは、鋼材の表面に硫化鉄の化合物を生成する処理のことです。硫黄を含む水溶液とともに鋼材を加熱・放電して加工を行います。比較的新しい加工法であり、1952年にフランスで開発された手法です。硫化した表面は比較的やわらかいため、表面の摩擦抵抗を低減させつつ、耐摩耗性(潤滑性・耐溶着性)を向上させることができます。侵硫処理の種類侵硫処理を行う手法には、大きく2つの種類があります。塩浴による侵硫処理ガスによる侵硫窒化法塩浴による侵硫処理塩浴とは、反応させたい物質(硫黄など)を溶融させた槽に鋼材を入れて熱処理を行う手法です。侵硫処理では、硫黄や硫黄化合物などを槽に入れて塩浴を行う場合もあります。塩浴を利用するメリットとしては、効率よく硫化作用を促すことができる点が挙げられます。水中で加工を行うため、硫黄の酸化を抑制することができ、原材料の消耗を低減できます。ガスによる侵硫窒化法侵硫処理は硫化水素のガスや、水素ガス・亜硝酸ガスを用いて侵硫処理を行う場合もあります。硫化水素ガスと亜硝酸ガスを用いる場合だと、540℃~630℃ほどの温度で加熱を行います。最適な侵硫処理を選ぶことが重要浸硫処理は、鉄鋼製品の摩擦抵抗を低減し、耐摩耗性を向上させるための重要な工程です。液体、気体を用いるなどのさまざまな方法が存在し、それぞれの方法は製品の性質や用途によって最適なものが選ばれます。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris