マシニングセンタ(machining center)とは、フライス削りや中ぐり、穴あけなどの切削加工を行う機械のことです。マシニングセンタを使った加工を「マシニングセンタ加工」と呼びます。「自動工具交換装置(ATC)が搭載されており、プログラムによって自動的に工具を交換して作業を行える点が特徴です。これにより、作業工程を削減できる、人件費が削減できる、作業者のスキル差による精度のバラつきを回避できるといったメリットが得られます。一方、対象物の設計段階で適切な加工手順を考慮しなければならないといった注意点もあります。NCフライス盤との違いNCフライス盤も、マシニングセンタと同様、プログラムによって切削作業を制御する機械です。いずれも数値制御(NC:numerical control)の機能が搭載されている点で共通しています。ただ、マシニングセンタには自動工具交換装置が搭載されていますが、NCフライス盤にはこれが搭載されていません。マシニングセンタの種類マシニングセンタには大きく4つの種類があります。立型マシニングセンタ横型マシニングセンタ門型マシニングセンタ5軸制御マシニングセンタ立型マシニングセンタ立型マシニングセンタとは、工具を地面に対して垂直方向に取り付けるタイプのマシニングセンタです。上から視認できるため、図面をみながら作業しやすいという特徴があります。また、コンパクトな大きさなので場所をとらない点もメリットのひとつです。ただ、切削時に生じるくずが溜まりやすいため、大量生産に向かないというデメリットがあります。横型マシニングセンタ横型マシニングセンタは、工具を地面に対して水平方向に取り付けるタイプのマシニングセンタです。切削時に生じるくずがたまりにくいというメリットがあります。また、自動で部品供給できるパーツをつけることで、長時間の作業が可能になります。比較的精度の高い切削が行える点も特徴です。ただ、重量の大きな対象物を切削する場合、固定がゆるむ可能性があるので注意が必要です。門型マシニングセンタ門型マシニングセンタは、主軸が天井に取り付けられているマシニングセンタです。対象物を置くテーブルが広く、重量のある対象物や大きな対象物を加工する際に適しています。5軸制御マシニングセンタ5軸制御マシニングセンタは、縦・横・高さの3軸+2つの回転軸によって切削を制御するマシニングセンタです。複雑な形状の加工を行うのに適しているという特徴があります。作業効率が高く、短い時間で切削できる点がメリットです。ただ、切削を制御するプログラムも複雑になるので注意が必要です。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris