静電塗装とは、塗料に静電気を帯電させることで被塗装物に吸着させて塗装する方法です。塗料の粒子にマイナスの電荷を、塗装する材料にプラスの電荷を与えることで、塗料を材料の表面に引き寄せ、付着させます。静電塗装の工程前処理(脱脂、洗浄、下地処理など)静電塗装の工程は、まず前処理から始まります。塗装の密着性や耐久性を高めるために、素材表面の汚れや油分を十分に取り除き、むらなく塗装できるように準備をします。塗装の準備静電塗装に用いる塗料は、通常の溶剤塗装様に顔料、樹脂、溶剤などを使用しますが、帯電させて塗装するという原理上、導電性の高いものを主に使用します。さらに、塗装の準備として、材料と塗料にそれぞれ電圧をかけていきます。専用の装置を用いて、塗装するものを正極、塗料噴霧装置を負極として電圧をかけます。この際、電流を逃がすために必ずアースをかけます。塗装(スプレーガンによる吹き付け)電圧をかけた状態で、スプレーガンなどを用いて塗装をしていきます。静電塗装のメリット静電塗装には、他の方式と比べて主に以下2点のメリットがあります。塗料の付着効率が高く、ロスが少ない静電気の力で塗料を付着させるため、吹き付けた塗料が素材から悲惨しにくく、塗料のロスを抑えつつ効率的に塗装が行えます。外観がきれいに仕上がる帯電によってひきつけやすくするため、静電塗装では基本的に細かい粒子の塗料が用いられます。そのため、他の塗料と比べて塗りむらが少ないという特徴があります。また、スプレーガンで吹付を行うため気泡の混入が少ない点も特徴で、総じてきれいな外観に仕上がります。いっぽうで、静電塗装のデメリットとしては、高電圧を用いるため事故や故障に注意が必要な点、スプレーガンで吹き付ける関係上、たとえばパイプの内側といった吹きつけが届きにくい構造の部品には適さない点、導電性のある金属部品などの塗装に限定される点などがあげられます。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績を見る 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みのある方はぜひ、資料請求ページからお問い合わせください。Wrriten by 346 inc. with Xaris