レジンキャスティング(レジンキャスト)とは、合成樹脂を加工し、工業デザインの試作品や歯科治療の詰め物などをつくる方法のことです。レジンキャストで用いる樹脂は、常温では液体、硬化剤を混ぜることで固体となる熱硬化性樹脂です。これを、プラスチック型などに熱硬化樹脂を低い温度・低い圧力で流し込んで成型を行います。レジンキャストは少量生産に適した手法に該当します。一方、合成樹脂の成型では、「射出成型」と呼ばれる手法が用いられることも多いです。射出成型では、加熱すると液体になる熱可塑性樹脂を用います。これを金型に高圧で流し込み、冷却させることで成型を行います。射出成型は大量生産に向いた手法だといえます。レジンキャストのメリット・デメリットレジンキャストの主な特徴は以下の4つです。初期費用が抑えられる:射出成型と比較して初期費用が安い複雑な製品を分割せずに作れる:やわらかい型を使用するため抜き勾配を考慮する必要がない。これにより、複雑な形のものを分割せずに制作することができる少量生産向き:技術・人手を要する手法であり、型の寿命が短く、効果に時間がかかるため、少量生産向けの手法である細部の再現性が低い:やわらかい型に低圧で樹脂を流し込むため、細部の再現性が低い真空中型法とは精密な試作品などを制作する際、真空中型法という手法が用いられます。真空中型法とは、真空槽のなかで鋳型・樹脂を減圧し、大気圧に戻す手法です。これにより、型内の空気を抜き、気泡が作られないように樹脂を流し込むことができます。流動性の低い樹脂でも型の隅にまで流し込むことができ、結果として精度の高い試作品製作が可能となります。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris