構造用鋼とは、建築物、橋梁、タンク、機械の部品など様々な構造物の骨組みや補強に使用される鋼材の総称です。さまざまな形状の構造用鋼がありますが、代表的な形状は以下の通りです。
【構造用鋼の形状】
形鋼:断面形状の鋼材であり、T形や山形などの種類がある
棒鋼:棒状の鋼材であり、丸形や角形などの種類がある
平鋼:厚さが3mm以上の鋼材のこと
鋼板:厚さが3mm以上でありかつ幅が1250mm以上の板状の鋼材こと
構造物の安全性と耐久性を確保するために、高い強度や靭性が求められます。例えば、建築物の骨組みや橋梁、機械部品などは大きな荷重に耐える必要があります。地震や事故などの際に構造物が破壊されないよう、十分な靭性も重要です。用途によっては熱処理を行って強度・靭性を向上させることもあります。構造用鋼は、建築や機械、自動車など幅広い分野で活用されています。
構造用鋼には以下のような主な種類があります。
一般構造用圧延鋼材(SS材)
機械構造用圧延鋼材(SC材)
一般構造用圧延鋼材(SS材)は、JIS規格に指定された鋼材です。「Steel(鋼)」と「Structure(構造)」の頭文字をとって「SS材」と呼ばれることもあります。化学成分の規定がほとんどなく、リンと硫黄の含有量のみに上限(0.05%以下)が設けられています。炭素含有量は0.15~0.2%程度の軟鋼です。不良品が少なく、歩留まりが良い素材に該当します。
SS材の代表格はSS400で、引張強さが400~510N/mm2と規定されています。汎用性が高く、価格が安価であり、最も使用頻度が高いSS材にあたります。
SS材の種類は4つあります。
SS330:引っ張り強度330~430MpaのSS材。常温~中温体で用いられる
SS400:汎用性が高く、価格が安価であり、最も使用頻度が高いSS材
SS490:引張り強度が490〜610MPaのSS材。溶接性が若干低い
SS540:引張り強度が540MPa以上であり、溶接性が低いSS材
機械構造用圧延鋼材(SC材)は、SS材の一種であり、炭素が含まれるため強度が高いSS材です。機械の部品などに使われます。炭素含有量が0.45%前後のS45Cが代表的です。その他の種類としては以下の通りです(それぞれの炭素含有量=名称にある数字×100)。
S15C
S25C
S30C
S35C
S50C
S55C
炭素含有量が高いSC材ほど強度が高くなりますが、同時に靭性(耐衝撃性)が低くなります。一般的に熱処理が必要ない場合はSS400が使用され、熱処理が必要な場合にS45Cが使われることが多いです。

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