特殊加工とは、切削加工や研削加工といった一般的な手法で加工するのが困難な場合に用いられる加工法です。例えば、放電加工やプラズマ加工、レーザー加工など、電気や超音波を用いた加工が該当することが多いです。一般的な加工技術では実現できないような精密さや特性を付与したい場合に用いられます。放電加工放電加工は、電気エネルギーを熱に変えて金属などを加工する方法のことです。具体例としては、アーク放電によって切断・研削を行う加工が挙げられます。高い精度を誇る加工法であり、複雑な製品を制作する際や、金型を制作する際に用いられます。ただ、電気を通さない素材の加工を行うことができません。プラズマ加工プラズマ加工は高温のプラズマを使用して材料を切断または溶接する一種の熱加工です。ここでいうプラズマとは、気体が高温によって電離気体になった状態のことであり、プラズマには温度上限がないため1万℃を超える温度で加工できるようになります。具体的な加工としては、素材の切断や穴あけ、溶接などが挙げられます。レーザー加工レーザー加工は、レーザー光源から発生させた高エネルギーの光束を用いて材料を加熱・溶融・蒸発させ、所望の形状に加工する手法です。素材に穴を開ける除去加工や、素材同士を融解・接合させる接合加工や、金属を変形させる加工などを行うことが可能となります。ゴムや布などやわらかい素材を加工できる点が大きな特徴です。専用のソフトウェアにデータを入力して加工を行う場合が多く、加工の自由度や精度が高い手法です。ただ、デメリットとしては、プレス加工など他の手法と比べて加工速度が遅い点や、アルミ板など光を反射する素材に不向きな点が挙げられます。超音波加工超音波加工とは、超音波による振動の力を活用した加工法のことです。材料と工具のあいだに砥粒を挿入し、超音波によって工具を振動させることで素材を研削します。ガラスやセラミックなどもろい素材を加工する際に用いられます。加工中に熱が発生しないため、熱による素材の変形を防ぐことができ、一般的な研削加工よりも効率的かつスピーディーに作業を進めることができます。研削加工や切削加工のほか、接合加工や溶着加工においても超音波の力を取り入れることができます。試作品に関するお悩みなら346にご相談ください 「新商品開発の依頼先がたくさんあってコミュニケーションが大変...」「どの部品をどの加工方法でつくればいいかわからない...」「図面を作るのが手間..3Dで出図したい...」 そんなお悩みがあれば、ぜひ346にお問い合わせください。弊社346は、製造業に特化し、様々な専門家を有するメンバーで構成された組織であり、新商品の企画・設計・試作の支援など、製品開発全域にわたる総合支援を行っています。346の支援実績についてはこちらからご確認下さい。Wrriten by 346 inc. with Xaris