
”346 COMPANY LOG ” では、株式会社346のこと、346で働く人について情報発信しています。
今回はエンジニアのOさんにお話をうかがいます。Oさんは、大手メーカーにて網羅的に製品開発の経験を積んだあと、早期退職を経て346に入社されました。ベンチャーである346は大企業とは一変した環境。得意の領域で活躍するのはもちろん、同時に日々発見や学びを得て「世界が広がった」と語ります。数多くのプロジェクトをこなしてきたベテランが「346のメンバーはトップクラス」と表現するメンバーの様子も注目のインタビューです。

社員 Oさん
株式会社キヤノンにてエンジニア、管理職を経験後、346に入社。ソフトウェア、電気の開発を担当しながら、プロジェクトマネジメントも兼任。
ー Oさんは、長年キヤノン株式会社にてエンジニアとして勤められていたのですね。
O
はい、コンピューターやインターネットの黎明期~成長期に少年期~青年期でして、面白い!とハマってこの世界に入りました。大学受験をしていた時に立ち寄った電器屋で8ビットパソコンを扱っていて、初めて触れて猛烈に興味を持ったのがキッカケですね。
ー キヤノンではどんなお仕事に携わっていらしたのでしょうか?
O
入社当時のキヤノンはカメラから脱して新しいいろんなものを作り始めていました。最先端なものづくりにも挑戦していて面白かったんです。
たとえばパソコンのハード部分とか。この頃はどのメーカーも作っていましたが、キヤノンでは電話やFAXも一体型にしたコンピューターを作るなど、一風変わったものを作っていました。
ー もはやスマホの走りですね。
O
まさにそうなんです。その時に特許を取得していれば……というのはキヤノン社内でも語り草ですね。
私が担当していた領域は基本的にソフトウェアを中心とした開発業務です。
前述の一体型コンピューターの通信ソフトや、LBP(レーザービームプリンター)や複写機のネットワーク網なんかですね。
リーダーになってからは品質管理、プロジェクト管理、商品計画にも携わるようになりました。同時に、徐々にキヤノン自体が管理に力を入れるようになり、管理周りの経験も厚みが増してきた形です。

ー その後早期退職を経て、346に入社されたのですね。どのような経緯だったのでしょうか?
O
定年が近づき、再雇用で決まった時間を切り売りして一昔前の公務員のような働き方をするより、好きなことができる環境に移ってみるのもいいなと思いました。
346の求人に出会ってHPの情報を見ると、色々な職種を募集していました。希望していた電気ソフト系の職種の募集があるものの、実績は電気ソフトの製品が充実しているわけじゃない。これはできることが広大ということでもある。面白そう、と思いました。
ー 電気系の開発もやってみたいと考えていらしたのですね。
O
趣味で電気系の方もやっていたんです。なので電気とソフトがちゃんと繋がった仕事がしたいと考えていました。
ー では現在346ではまさのその領域を担当されているのでしょうか?
O
はい、そうですね。
今はやりたい領域に集中させてもらっており、あまりソフトのクラウドと繋ぐ等はやってないんですが、電気系で組み込みの電装系、ちょっとしたマイコンを入れたりなどですね。あとは、一部プロジェクト管理や進捗管理、品質管理など、前職のノウハウが活かした部分も。
面白いと感じているのは、営業のようにお客様先に商談や打ち合わせに同行する機会が増えたことです。
ー 客先訪問も。それは今までの働き方と結構違いがありそうですね。
O
やはり以前は、社屋の中で他の人が得てきた情報を基に手を動かしていたので、向き合うべき相手の温度感が掴めない状況もよくありました。人を介している故の齟齬が生じたりだとか。
それが今では、クライアントの期待感や課題を誰も通さずにイメージできる体制で、ユーザーの存在もググッと近くなる。すごく良いですよね。ものづくりをする人間にとって大きな違いです。やはり現場にはリアルが詰まっていて、面白いなあと日々感じています。
ー 現場にダイレクトに携わる手触り感ですね。
O
あとリアルつながりでは、346って、気軽にモックを作るんです。あれはすごい良いですね。
ものづくりをする人間は一度作って、またそれに対して議論して、というのが好きなはずです。でもこれはコストがかかりますし、外注する会社も多いので。やはりものが見えて触れる環境にいられるというのは楽しいです。
ー それは3Dプリンターや紙での模型ですか?
O
はい、紙や薄い発泡スチロールを切って曲げてみたり。うちのメンバーはすぐ作るんですよ。30分くらいでチャチャッとやったりとか。タイムラグが生じると思考の機を逃したりもするので、早く手元でできるのがトータルで見て良いですよね。
逆にせっかく作ったものを即、別のアイデアに作り変えたりしているので、私が「ああせっかく作ったのに穴開けちゃった!」と思うくらいです。笑
ー 具現化する力、フットワーク軽くものを生み出しているのがイメージできます。

ー 前職とは大きく環境が違うことがここまでのお話で分かりました。そして、Oさんは初転職でもありますよね。346での仕事を通して、ご自身に起きた変化があれば教えてください。
O
世界の幅が広がったように感じています。
これまでの環境では、1番遠くても電気の世界でした。デザインに興味を持っていても、それは外装のデザインのみですし、管理も事業上必要なことのみに終始していたんです。
ところがこの会社に来て、メカ設計はもちろん、本質的なデザイン設計、営業、ユーザーの世界が一気にすぐそばになりました。今まで自分は全然知らないことだらけだったのだな、と感じます。
ー 大企業からベンチャーへになると「世界が小さくなるのでは?」と懸念される人も多くいますよね。
O
逆ですね。大きい会社だと本当に一部のことしかできない、とはよく言いますが、やっとその真の意味が理解できました。
ー よく聞くような言葉ではありますが、想像と実感では違いが大きいですね。
O
特に恐れ入ったのはメカ設計ですね。
外装を3DCADで作っておしまいだろうと思ってたところがあるのですが、もう全然違う。強度、劣化を鑑みて素材と製法を思案するだけでも、その背景に膨大なデータを持ち設計しています。ちょっと驚愕したほどです。
しかも皆さん、その知識をひけらかさない。ソフトエンジニアは少しマウント気質がある人が多いので。笑 できた人達だな~と思ってしまいました。

ー メンバーの雰囲気はどんな印象ですか?
O
やっぱりキャラクターはそれぞれ持ってるんですけども、みんながそのキャラクターを認めてますよね。そして個性を尊重し活かし合う文化ができています。
すごいと思うのが「否定しない」が根付いていることです。相手のこと、相手のアイデアを認め合っているんです。代表のお2人がそのマインドを持っていて、それが浸透しているように思います。
ー 確かにわたしもミスをした時など、過去に起きた事象を突き詰め過ぎず「OK、前を向こう」というチームのマインドを感じます。
O
それでも、こだわるポイントは外さない。「なぜ?」を深堀りして、それが自分の意見と違っても否定せず理解した上で次にいこうとします。
ー この姿勢が、ものづくりや文化の根底として良い影響を与えているのを感じますね。
O
そうですね。メンバーみんなが日々能動的にアクションして仕事を取りに行っているのも、このフラットでポジティブな文化が下支えしているように思いますね。ものづくりにおいて重要な要素です。
そしてみんな、ものづくりを楽しんでいますよね。これはもう採用時点でしっかりフィルタリングされているとしか思えない。ものづくりが好きな人と働きたい!という代表の強い思いですね。

O
このインタビューで強く言いたいのは「346のメンバーすごい良いよ」ってことなんです。これまでわたしが前職でリーダーを務めていた時に、メンバーにいると助かる、この人はトップクラスだ、と思うような人たちがここに揃っているんです。
能動性、自発性に富んでいて、新しいことを取り込もう、勉強しようという意欲と素地があります。周りの考えている領域まで思考を巡らせて理解しようと努めているからスムーズな仕事ができる。
メンバーはみんなビジネス思考が身に付いているのですが、大企業のそれとはひと味違います。きちんと現場感のある現実的な感覚で話ができます。やっぱりこの組織すごいな、と常々思いますね。
ー 絶賛をいただいた後に恐縮なのですが、逆に課題はありますか?
O
そうですね、管理面では少し課題を感じていますね。
日々の整理整頓にはじまり、事業プロセスの整理、資産管理など、もう少し整えるべき箇所は思い浮かびます。
課題というよりは少し気になると感じているのが、メンバーのキャリアプランについてです。まだ小さな組織なのでロールモデルがいるわけではないですし、制度が充実している状態でもありません。私自身というより、若手のメンバーの今後に影響するなと思っています。
ー 代表と会話すると、場面場面や個々のケースでは、個人のキャリアにとって良い方を選択しようという意思決定が為されていると感じます。ですが、ロールが存在しない小さな組織ですもんね。
O
これらは全て中小の弱点でもあるので、まだ小さいうちから補強することで差がつく面もあります。伸びしろ豊富なフェーズだからこそ、というか。
ー 最後に、今後346でやってみたい挑戦はありますか?
O
なかなか難しいとは思いつつも、346はまだソフトウェアのサービス実績が少ないです。346の提供するものにマイコンが一般的に入っていけば、ソリューションの幅が広がります。
これは数年先まで見据えて挑戦したいと思っています。
ー 事業にも、Oさん自身にも寄与するチャレンジで素敵です。ありがとうございました。
(取材・文:橋尾 日登美)