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缶の歴史 〜 缶詰からビール缶に至る発明の軌跡 〜 

2022/8/22

缶の歴史 〜 缶詰からビール缶に至る発明の軌跡 〜 

現在弊社では初の自社製品「DAVI Can Opener」のクラウドファンディングに取り組んでおります。 ということで、今回は缶に纏わる番外編です。

弊社のクラウドファンディングのご支援よろしくお願いいたします。

CAMPFIREプロジェクトページ:https://camp-fire.jp/projects/view/601465 <期間終了>
Machi-ya プロジェクトページ:https://camp-fire.jp/projects/view/630918 <2023年4月1日~5月30日迄公開中>

さて、缶の歴史を遡ると、西洋文明の歴史と紐づいていることよくがわかります。 

年表形式で発明の軌跡を追っていくことにしましょう。 

目次 

・缶の起源 

・世界初の缶切りの誕生

・家庭向けの缶切りの誕生 

・ビール缶の誕生

・タブの進化とその後 

 

■缶の起源

缶の歴史は缶詰から始まります。 

缶詰は18~19世紀産業革命のさなか、ヨーロッパはイギリス・フランスを舞台に誕生します。 

きっかけは、1795年 ナポレオン率いるフランス政府が、陸軍と海軍のために食料を保存する方法の発明に、12,000フランの賞金かけたことです。 

そのおよそ10年後の1804年 にフランスの食品加工業を営むNicolas Appertが瓶詰め(コルクでゆるく栓をして、湯煎により加熱・空気を抜き密封する)の方法を考案し、ナポレオンより12,000フランの賞金を受け取りました。缶詰めのきっかけになるこの発明をしたNicola Appertは「缶詰の父」と呼ばれています。

そして、1810年 イギリスの商人Peter Durandにより”ブリキ缶を使用して食品を保存する最初の特許を取得、この特許は英国王ジョージ3世によって付与され、缶の歴史において最初の特許取得となりました。

一方日本では、1871年 松田雅典が長崎でフランス人Leon Duryに鰯の油漬け缶詰の作り方を伝授されたのがきっかけとなり、日本初の缶詰が製造されました。 

 

■世界初の缶切りの誕生 

次に缶切りの歴史を紐解いていきます。缶切りが発明されたのは、1800年代初頭に缶詰が生まれてから約50年間も先のことです。その間は金槌と鑿(のみ)で缶をあけており、時には銃剣でこじ開けるといった強引な方法で開けられていました。当然このような方法では中身が飛び散るといった問題が発生するため、固形物はまだしも、飲料などの液体を保存することはできませんでした。 

缶切りは、1858年 アメリカの発明家 Ezra J. Warnerにより発明されました。この缶切りはバヨネット(銃剣・刃物)部分で缶に押し込む・切り裂く、金属のブレードでバヨネット部分が缶に入りすぎないようコントロールするという仕組みです。 

Ezraの缶切りは当時南北戦争中であった米軍でも使用されます。ただしこの缶切りは危険性が伴い、一般家庭には浸透しませんでした。 

 

IMG_256 

Ezra J. Warner の缶切 出展:HISTORIASANITARIA  

■家庭向けの缶切りの誕生 

一般家庭向けの缶切りは1870年 アメリカの発明家William Lymanにより発明されました。 

William Lymanの缶切りは回転ホイール式で、Ezraのものと異なり缶の縁を切り開くものでした。

 

ちなみにアEzra J. WarnerもWilliam Lymanもコネチカット州の発明家です。コネチカット州は大砲やピストル・ライフルなどの銃器類や時計などの製造業が発展している州だったこともあり、多くの発明が生まれた地域でもあります。

そして、1925年、Star Can CompanyによりWilliam Lymanの缶切りの改良版が発売されたことで缶切りは急速に一般市民に浸透しました。 

 

LymanOpener 

William Lymanの缶切 出展:Wikimedia common  

■ビール缶の誕生  

次は缶ビールの歴史を紐解いていきます。 

世界初の缶ビールは、1935年 アメリカのG.Kruger Brewingにより発売されました。世界初の缶ビールはフラットトップ缶で、缶切りを使用して開栓するものでした。缶ビールが生まれた背景としては、1933年の禁酒法撤廃があったことが影響しています。 

日本では、1958年に朝日麦酒(アサヒビール)が国内初めて缶ビールを発売しました。

 

日本の缶ビールはその開発に9年もの歳月が費やされており、缶や内面塗料の異臭を克服することにこだわりがありました。 

この缶ビールは、缶切りで三角形の穴を2つ開けて飲むという方法がとられています。スチール缶で硬い素材で開けずらかった為、1964年に上蓋の素材がアルミに、そして1971年にはオールアルミ缶として発売されました。 

■タブの進化とその後。 

最後に現在主流となっている飲料用缶のプルタブ部分の技術革新に迫ります。 

プルタブは、1959年 アメリカのエンジニアErmal C. Frazeによりプルタブオープナーが発明されました。

プルタブの特許は1963年にErmal C. Fraze取得されたのち、アルコア社に売却されます。その結果、1965年には米国のビール醸造所の約75%がプルタブ方式を採用するようになりました。 

そして、1975年 Daniel F. Cudzikによりステイオンタブが発明されます。 

ステイオンタブは、開栓したタブが上蓋に留まるもので、これにて現在の缶と同じ姿に至ります。 ステイオンタブ方式が採用されて缶の大まかな形態はほぼ変わっておらず、いかにタブの発明が偉大であったかがわかります。 

一方で、缶の飲み口の追求は続きます。1997年にはCoors Brewing Companyが広口(ステイオンタブで開栓した口が大きい缶)のデザイン特許を取得しています。飲む際の流量の多さは美味しさの感じ方とも密接に関係しているため、市場では広い飲み口が好まれています。 

 最近はフルオープンのビール缶が発売されるなど、飲み口とビールの楽しみ方は更なる発展を見せています。

今日の一杯、歴史に想いを馳せて味わってみてはいかがでしょうか。 


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■参考文献 

HISTORIASANITARIA https://www.wiki.sanitarc.si/1810-peter-durand-developed-use-tin-coated-steel-containers/ 

CONNECTICUT HISTORY.ORG 

https://connecticuthistory.org/the-first-us-can-opener-today-in-history-2/ 

在ボストン日本国総領事館 

https://www.boston.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ct.html 

アルミ缶リサイクル協会 

http://www.alumi-can.or.jp/publics/index/110/ 

アサヒグループホールディングス 

https://www.asahigroup-holdings.com/pressroom/pickup/20210308/index.html# 

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