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デザインエンジニア概論  「デザインエンジニアの専門性」

2022/5/19

デザインエンジニア概論  「デザインエンジニアの専門性」

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デザインエンジニア概論第3回です。

前回はハードウェア開発プロセスについて説明しましたが、今回は、デザインエンジニアがどのような専門性をもっているのかについて考えていきたいと思います。

ハードウェア開発に必要な専門性

まずはハードウェア開発に必要な専門性について整理します。

ハードウェアを開発して世の中に製品を出すためには様々な専門性が必要です。特にエレクトロニクス製品ともなると、社内外問わず組成された専門家組織が必須です。

以下に従来工業デザイナーに求められてきた専門性を中心に、製品開発に必要なスキルの一部を示します。

専門性は大きく、技術(Engineering)、ビジネス(Business)、体験的(Experience)に分けることができ、業務的な関係性が近いスキルは近くに置かれています。

また、デザイナー個人が持つ専門性の高さを色の濃さで示しており、専門性が高ければ様々な事業ケースで当該領域の実装・実行する能力があることを意味します。

なお、ここに書ききれていない専門性も多くあることはご留意ください。

これを見るように製品開発に必要な専門性は多岐にわたり、到底一人の人間でできるものではありません。

製品開発スキルマップ 従来型工業デザイナー

デザインエンジニアの専門性

「デザインの本質」にはデザインエンジニアの専門性に触れる内容として、下記のように記載されています。

…一般的には造形発想と機能設定や構造開発を組合せそれらを同時に行うこと…
(田中一雄,デザインの本質,ライフデザインブックス)

先に述べた専門性や成長の観点でこれを具体的に話すのであれば、デザインエンジニアは従来型工業デザイナーが左上の技術領域に専門性を伸ばしていき、これらを同時に実行できるようになった姿と言えます。

例えば、もともと筐体デザインなどの造形発想に強みを持つデザイナーであれば以下のように構造設計ができるデザインエンジニアへ成長していくケース(Case1)が多く見られます。

また、構造設計が得意なエンジニアから筐体デザインの専門性をつけていくケース(Case2)においても同様に併記致します。ちなみに、ここで示すようにデザインエンジニアに限らず近い専門性が伸ばしやすく実務的でもあるとされています。

製品開発スキルマップ デザインエンジニア1

製品開発スキルマップ デザインエンジニア2

蛇足ですが、仕事柄夜間学校の教壇に立つ機会がありますが、Case2にあたる形でデザイン学校に通う人が年々増えているように感じていて、個人的には嬉しく思います。

次回は、この開発プロセスにおいてデザインエンジニアをチームに据える意義や価値について深堀していこうと思います。


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参考文献
1.田中一雄,デザインの本質,ライフデザインブックス

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