新着記事はTwitterでご連絡いたします。下記URLから是非ご登録ください。Twitter: https://mobile.twitter.com/can_knowデザインエンジニア概論第1回です。インダストリアルデザイナーとハードウェアエンジニアの両方のスキルを持つとされる「デザインエンジニア」の専門性や、デザインエンジニアが製品開発プロセスにおいてどのような役割を果たすのかを解説していきます。デザインエンジニアとは?デザインエンジニアという言葉をご存じでしょうか?あまり一般的な言葉ではないですが、Wikipediaによると下記のような説明があります。Design Engineer:A design engineer is an engineer focused on the engineering design process in any of the various engineering disciplines (including civil, mechanical, electrical, 省略) and design disciplines like Human-Computer Interaction.Design engineers tend to work on products and systems that involve adapting and using complex scientific and mathematical techniques.The emphasis tends to be on utilizing engineering physics and other applied sciences to develop solutions for society.これを日本語訳をするのであれば、デザインエンジニアは、さまざまな工学分野(土木、機械、電気など)の設計プロセス及び人間とコンピューターの相互作用に焦点を当てた専門家である。また、その役割は、製品開発において複雑な科学技術を如何に社会適応させるかを考え、それによる社会課題解決を推し進めることにある。端的に言うと、デザインエンジニアとは、エンジニアとデザイナーの両方の技能を有する専門家であると説明されています。したがって、デザインエンジニアは、純粋なエンジニアのように技術開発だけに注力するのではなく、今までデザイナーが担っていたい意匠設計やユーザーインターフェース(UI)設計など「人と機械との関係性」に関する領域にも考えを広げて、製品や技術の開発に取り組むことを得意としています。デザインエンジニアの起源デザインエンジニアという言葉が世の中に出てき始めたのは2000年代にはいってからで、比較的新しい言葉です。現在では、各国のデザイン政策で推進される手法の一つとされており、シンガポールなどでは高等教育でも当該分野の教育が提供されています。海外だと掃除機で有名なダイソンの創業者であるジェームス・ダイソンが代表的なデザインエンジニアと認知されており、国内だとデザインファームTakramがデザインエンジニアの意義をいち早く提唱しています。製品開発に置けるデザインエンジニアの重要性が謳われ始めてから時間が経つものの、教育そして実務の観点でも、デザインエンジニアに必要な領域横断的な専門性を身に着ける場は多くありません。そして、世界的にもまだデザインエンジニアに関する明確な定義もないため、デザインエンジニアという肩書をもつ人材もごく限られた数しかいないのが実態です。しかし現在、複数の専門性をもって領域を横断できる人材はイノベーションの創出や企業変革に必要不可欠とされている為、その代表格でもあるデザインエンジニアの需要は今後間違いなく高まっていくものと考えられます。次回以降は、ハードウェア開発におけるデザインエンジニアとは何か?について深堀していこうと思います。関連記事デザインエンジニア概論 第2回 「ハードウェア開発とは」デザインエンジニア概論 第3回 「デザインエンジニアの専門性」デザインエンジニア概論 第4回 「デザインエンジニアの起用メリット」デザインエンジニア概論 第5回 「”デザインエンジニア思考”でつくるブランコ」<株式会社346について>346(サンヨンロク)はデザイン経営を中核にしたものづくりでテクノロジーの民主化を目指す開発・製造総合支援企業です。弊社株式会社346ではデザインエンジニアを募集しています。興味関心がある方は是非下記よりお問い合わせください。https://346design.com/careers参考文献1.Wikipedia, Design Engineer2.経産省, 第5回産業競争力とデザインを考える研究会 資料1 各国のデザイン政策