新着記事はTwitterでご連絡いたします。下記URLから是非ご登録ください。Twitter: https://mobile.twitter.com/can_knowはじめにプロンプトインダストリアルデザインは、AI技術を活用して工業製品のデザインを行う方法です。工業製品のデザインにおいて、一部のアートやファッションのように即興的なアプローチは難しく、多くの場合デザインプロセスは時間がかかります。AI画像生成技術を活用したプロンプトインダストリアルデザイン(Prompt Industrial Design:PID)は、デザインプロセスを効率化し、多くの時間と労力を節約することができます。プロンプトインダストリアルデザインの成果物が具体的どんなものかは、下記Instagramのアカウントでプロンプトインダストリアルデザインの画像が多く見れますのでご参照下さい。https://www.instagram.com/ai_industrialdesign/画像:AI画像生成技術を活用したプロンプトインダストリアルデザインの例プロンプトインダストリアルデザインの概略と優位性AI画像生成技術の利用プロンプトインダストリアルデザインで活用するAI画像生成技術は、命令文であるプロンプトに基づき新しい画像を生成することができます。この技術を利用することで、工業製品のデザインに必要な要素を自動的に生成することができます。例えば、製品の種類、形状、サイズ、色などをプロンプトで指示することで、自動的に製品画像を生成することが可能です。デザインプロセスの効率化プロンプトインダストリアルデザインは、デザインプロセスを効率化することができます。伝統的なデザインプロセスでは、デザイナー考案したアイデアをデザインに反映させるためには、スケッチや3Dデータ作成など数多くの検証を行う必要がありました。しかし、AI画像生成技術を利用することで、デザイナーはこれらの検証を一部を行わずに、より効率的かつ多くのデザインを作成することができます。新しいデザインの可能性プロンプトインダストリアルデザインは、新しいデザインの可能性を広げることができます。AI画像生成技術を利用することで、デザイナーは従来自身では考えられなかったようなデザインを自動的に生成することができます。また、AI画像生成技術は、膨大な数の製品デザインを学習することができるため、従来のデザインに捉われない新しいアイデアを生み出すことができる可能性があるのも特徴です。プロンプト作成のポイントクリエイティブなプロンプトの選択AIに指示する文章の作成にあたっては、まずクリエイティブなプロンプトを選択することが重要です。プロンプとは先に説明した通り、AIに与える指示や問いかけのことです。例えば、「未来の車のデザインを考えてください」というプロンプを与えることで、AIは未来的な車のデザインを生成することができます。クリエイティブなプロンプを選択することで、AIによる優れたデザインの創出が可能になります。細かい指示の追加プロンプを与えるだけでは、AIが生成するデザインがどのようなものになるかは不確定なままです。そのため、細かい指示を追加することが重要です。例えば、「未来の車のデザインを考えてください。環境にやさしく、スタイリッシュであり、高速道路での走行に適したデザインを目指してください」といった具体的な指示を与えることで、AIが生成するデザインの方向性を明確にすることができます。デザインの選定とフィードバックAIが生成したデザインから、最も優れたものを選定し、フィードバックを与えることも重要です。AIによって生成されたデザインを人間が選定することで、AIの学習にもつながります。また、選定されたデザインに対してフィードバックを与えることで、より優れたデザインの生成が可能になります。デザインの調整と改善選定されたデザインに対して、細かい調整や改善を加えることも重要です。AIが生成したデザインは矛盾が多く、詳細な要件を取り入れることもできない為、そのまま現実のものにはなり得ません。その他の点でも人間が優れている点が多くあります。したがって、AIが生成したデザインに対して、人間のデザイナーが手を加えることで、より美しく、実現性の高いデザインにしていく必要があります。まとめプロンプトインダストリアルデザインは、AI画像生成技術を活用して、工業製品のデザインプロセスを効率化し、新しいデザインの可能性を広げることができます。また、プロンプトインダストリアルデザインで優れたデザインを創出するためには、クリエイティブなプロンプの選択、細かい指示の追加、デザインの選定とフィードバック、デザインの調整など、人の介在が多く必要となります。したがって、デザインのスキルを持っていない人材がAI画像生成技術だけでデザイン完結するのは困難です。したがって、これまでもデザインに従事していた人材がAI画像生成の技術をどのように活用していくかが問わています。Wrriten by 346 inc. with Xaris筆者経歴株式会社346 創業者 共同代表 菅野 秀株式会社リコー、WHILL株式会社、アクセンチュア株式会社を経て、株式会社346を創業。これまで、電動車椅子をはじめとする医療機器、福祉用具、日用品などの製品開発および、製造/SCM領域のコンサルティング業務に従事。受賞歴:2020年/2015年度 グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)、2021年/2017年度 グッドデザイン賞、2022年 全国発明表彰 日本経済団体連合会会長賞、2018 Red dot Award best of best、他関連記事まんがでわかるインダストリアルデザイン 第1話「インダストリアルデザインってなんだろう?」デザインエンジニア概論 第3回 「デザインエンジニアの専門性」ハードウェアスタートアップのデザイン戦略 第5回 事例で学ぶ!失敗したハードウェアスタートアップ紹介デザイナーが知っておきたい 知財文献紹介【第1回】電池式携帯電話用充電器346 COMPANY LOG | 創業ストーリー<株式会社346について>346(サンヨンロク)はデザイン経営を中核にしたものづくりでテクノロジーの民主化を目指す開発・製造総合支援企業です。インダストリアルデザイナー、ハードウェアエンジニア、ビジネスコンサルタントなど様々な専門家で構成されています。346へのデザイン・製品開発依頼はCONTACTよりお問い合わせください。<ものづくりが好きな仲間を探しています>弊社346ではプロンプトインダストリアルデザイナーを募集しています。興味関心がある方はCAREERSよりお問い合わせください。<連載メディアを募集しています>弊社346では、本記事の連載または出版にご協力いただける企業を募集しています。興味関心がある方はCONTACTよりお問い合わせください。参考文献ー